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【Google 広告】プロモーション表示オプションとは?メリット・デメリットや設定方法、注意点を解説!

「お得なセールの広告を出しているのに、なかなかGoogleのリスティング広告から集客できない」

「割引情報をアピールして、Webの集客数を増やしたい」

今回はこのような方向けにプロモーション表示オプションについて以下のことを解説します。

  • プロモーション表示オプションとはなにか
  • メリット/デメリット
  • 他の表示オプションとの違い
  • プロモーション表示オプションの要件と注意点

この記事を読めば、プロモーション表示オプションの概要について詳しく知ることができます。

プロモーション表示オプションとは

プロモーション表示オプションとは、Googleのリスティング広告で、広告文の下にセール情報をカード形式で追記できる広告表示オプションです。

検索結果ページの一番上、または一番下に掲載された広告にのみ表示されます。

ECサイトなど、セールや季節ごとのイベントをよく行うビジネスに適しています。

カードにはURLを設定でき、クリックすると商品やサービスのページに遷移します。

Google 広告の広告表示オプションの1つです。

その他にも、さまざまな広告表示オプションがありますので下記よりご参考ください。

プロモーション表示オプションが適しているビジネス

プロモーション表示オプションは、セールや割引情報を訴求するのに適している広告表示オプションで、BtoCビジネスに適しています。

<適しているBtoCビジネスの例>

  • セールが多い物販、ECサイト
    • アパレル
    • キッチン用品
    • 家電 など
  • BtoCサービス
    • クリニック
    • 整体
    • スクール など

<BtoCビジネスにおける使用例>

アパレルECサイトでの使用例

カード名
年中行事・見出しサマーセール
アイテムメンズトップス
プロモーションタイプ
(割引率・割引額)
20%オフ
期間7月1日〜9月1日

ヨガスクールでの使用例

カード名
年中行事・見出し(なし)
アイテム初回レッスン費用
プロモーションタイプ
(割引率・割引額)
1,000円オフ
期間(なし)

このセクションのポイント

  • プロモーション表示オプションを利用すると、検索広告にセールやプロモーションの情報を追加表示することができます。商品やサービスをなるべく好条件で利用したいユーザーに対する訴求力を高めることができる点が魅了です。
  • プロモーション表示オプションは、広告文の下に期間限定セールなどの宣伝を表示できるオプションです。ECサイトなど、セールや季節ごとのイベントをよく行うビジネスに適しています。

プロモーション表示オプションの3つのメリット

プロモーション表示オプションには、以下の3つのメリットがあります。

  1. セール情報を手軽に広告文に追加できる
  2. 割引額や割引率、割引期間を強調できる
  3. 年中行事を指定できる

上記のメリットについて、1つずつ解説します。

メリット1:セール情報を手軽に広告文に追加できる

メリット1つ目は、セール情報を手軽に広告文に追加できるという点です。

セールを頻繁に行うビジネスの場合、セールのたびに広告文を変更するのは非常に手間です。

プロモーション表示オプションでは、既存の広告文を変更することなく、セール情報を追記できるので手軽に設定できます。

スケジュール設定も容易なので、頻繁にセールを行うビジネスに適しています。

広告グループ単位で設定できるので、同じビジネスでも訴求する商品によってプロモーション表示オプションの使い分けができる点もメリットです。

<例>

アパレルECサイトで、レディースアイテムのみセールを行う場合

  • メンズアイテムの広告グループ:プロモーション表示オプションなし
  • レディースアイテムの広告グループ:プロモーション表示オプションでセール情報をアピール

メリット2:割引額や割引率、割引期間を強調できる

メリット2つ目は、割引額や割引率・割引期間といったセール情報の詳細を強調できるという点です。

広告文の中にセール情報を含めるのではなく、広告文のあとに独立して追記できるので目立ちやすくなり、訴求力が高まります。

割引額だけでなく割引期間を強調することで、ユーザーの購買意欲を高め、クリック数の増加が期待できます。

メリット3:年中行事を指定できる

3つ目のメリットは、年中行事を指定できるという点です。

年中行事とは、プロモーション表示オプションの中で指定できる行事のことです。

<設定できるカテゴリーの例>

  • バレンタインデー
  • ハロウィーン
  • クリスマス
  • 母の日
  • 父の日など

詳細は「Google 広告ヘルプ:プロモーション表示オプションの概要」をご参照ください。

年中行事は、表示される終了日が決まっています。

<例>

  • 新年:2月28日まで
  • クリスマス:1月15日まで
  • ハロウィーン:11月15日まで

年中行事を指定しておけば、終了日以降は表示されなくなるため、停止漏れを防ぐことも可能です。

ただし、年中行事のデフォルト終了日は実際のイベント日よりも後に設定されていますので注意が必要です。

例えば年中行事:クリスマスのデフォルト終了日は1月15日なので、終了日を設定しなかった場合、実際のイベント日の12月25日よりも、かなり後になって掲載が終了することになります。

手軽かつ、管理しやすいという点がプロモーション表示オプションのメリットです。

このセクションのポイント

  • プロモーション表示オプションを活用することで、セール期間や割引を強調できるのが魅力です。ECサイトの場合、セール情報は有益な情報で積極的に訴求したい内容です。価格表示オプションなどでは説明文にセール情報を掲載することはできませんが、プロモーション表示オプションであれば掲載できるのがメリットです。
  • 他の広告表示オプションと同様に、プロモーション表示オプションが表示されると自社広告の占有面積が広がります。競合他社の広告より目立つことが可能です。また、クリックされない限りは費用がかかりません。

プロモーション表示オプションの2つのデメリット

プロモーション表示オプションには、以下の2つのデメリットがあります。

  1. フォーマットに制限がある
  2. 定価販売に適していない

上記のデメリットを1つずつ解説します。

デメリット1:フォーマットに制限がある

デメリット1つ目は、フォーマットに制限があるという点です。

プロモーション表示オプションのフォーマットは、以下のように固定されています。

  • 年中行事(見出し)
  • アイテム
  • プロモーションタイプ(割引率)
  • 期間

プロモーションタイプは割引率・額しか設定できないので、たとえば「初回購入者にプレゼント」のような記述ができず「初回が100%オフ」のような書き方になってしまいます。

「初回購入者プレゼント」「送料無料」などのお得情報をアピールしたい場合は、プロモーション表示オプションではなくコールアウト表示オプションの利用がおすすめです。

デメリット2:定価販売に適していない

デメリット2つ目は、定価販売には適していないという点です。

プロモーション表示オプションは、セール情報のアピールに特化しています。

定価販売だと「0%オフ」のような表記になってしまい、訴求力が弱まります。

定価販売で価格をアピールする場合は、価格表示オプションの利用がおすすめです。

このセクションのポイント

  • プロモーション表示オプションは、広告の内容とリンク先の内容が伴っていないとNGになる場合もあります。商品・サービスの価格は正確に表示したり、見出し・説明と一致する内容をリンク先にも表示するなどといった、正しい情報を表示する必要があります。情報が正しくない場合、不承認となる可能性が高いので注意が必要です。

プロモーション表示オプションとその他広告表示オプションとの違い

プロモーション表示オプションと、以下の3つの広告表示オプションとの違いを解説します。

  • 価格表示オプション
  • コールアウト表示オプション
  • サイトリンク表示オプション

それぞれのオプションを適切に使い分けることで、広告の訴求力を高められます。

ぜひ参考にしてみてください。

価格表示オプションとの違い

価格表示オプションは、広告文の下に商品やサービスの価格を表示できるオプションです。

プロモーション表示オプションとの違いは、プロモーションテキストを掲載できないという点です。

価格表示オプションでは「セール」「送料無料」といった宣伝を記載することはできません。

(参照:Google 広告ヘルプ 価格表示オプションの要件

また、掲載できる価格情報にも大きな違いがあります。

価格表示オプションで表示できるのは価格のみで、割引情報を掲載することはできません。

プロモーション表示オプションは割引額・割引率を掲載できますが、価格そのものの情報は掲載できません。

価格そのものよりも、セール情報で割引率や割引期間をアピールしたい場合はプロモーション表示オプションが適しています。

コールアウト表示オプションとの違い

コールアウト表示オプションでは、広告文の下に商品の魅力やメリットを追記できます。

セール情報も載せられますが、目立ちにくいという点がデメリットです。

セール情報を特に強調したい場合は、プロモーション表示オプションが適しています。

サイトリンク表示オプションとの違い

サイトリンク表示オプションは、ページへのリンクを記載できる表示オプションです。

見出し・URL・説明文を設定でき、セール情報を載せることも可能ですが、説明文は必ずしも表示されるわけではないので、セール情報詳細が掲載されない場合もあります。

また、サイトリンク表示オプションで設定するURLは、広告に設定されているURLと異なるものを設定する必要があります。

プロモーション表示オプションの場合は、設定したURLと広告のURLが一致していても問題ありません。

このセクションのポイント

  • プロモーション表示オプションはセール情報のアピールに特化した機能です。カスタマイズ性はそこまで高くなく、訴求の幅を拡げたい場合などはコールアウトやサイトリンク表示オプションなどの使用することをおすすめします。

プロモーション表示オプションの仕様と設定方法

  • 設定項目と文字数
  • 設定方法

この2つの項目について解説します。

設定項目と文字数

設定項目説明
年中行事(任意)46種類から選択
言語日本語(日本でのビジネスの場合)
通貨JPY(日本でのビジネスの場合)
プロモーションタイプ・割引額
・割引率
・最大割引額
・最大割引率
から選択
割引額/割引率「1,000円」「20%」など割引額や割引率を設定
アイテム全角10文字(半角20文字)以内
プロモーションの詳細(任意)・次の金額以上お買い上げの場合
・プロモーションコード
上記どちらかを選択
表示するプロモーション期間テキストとして表示する期間。
オプションの表示期間とは別
最終ページURLオプションをクリックして遷移するページのURL
URLオプションカスタムパラメータ・URLのサフィックスを設定
スケジュール設定・開始日、終了日
・曜日
・時間帯

(参照:Google 広告ヘルプ プロモーション表示オプションを使用する

設定方法

プロモーション表示オプションの設定方法を解説します。

  1. Google 広告にログイン、左側メニューから「広告と広告表示オプション」を選択

  2. 広告表示オプション一覧より、「プロモーション表示オプション」をクリック


  3. 「プロモーション表示オプションの追加」画面で、必要項目を入力


  4. 「保存」をクリック

(参照:Google 広告ヘルプ プロモーション表示オプションを使用する

このセクションのポイント

  • プロモーション表示オプションでは、年中行事を指定しておけば終了日以降は表示されなくなります。それ以外で期間限定の場合は、終了日を設定するようにしましょう。終了日を設定することで割引セールが終わった段階で表示オプションも表示されなくなるため、停止漏れを防ぐことができます。

プロモーション表示オプションの要件

プロモーション表示オプションには要件があり、満たしていない場合は非承認となる場合があります。

<非承認となるケース>

  • 「プロモーションコード」の欄に不適切なテキスト(商品説明、電話番号、宣伝など)が入力されている
  • 文章表現や表記の正確さ、大文字小文字、記号の使い方がポリシーに反している
  • 商標のポリシーに違反している
  • プロモーションの内容と実態が乖離している(利用できない特典
  • プロモーションの内容とビジネスの関係が不明確
  • サポートされていない言語を使用している

(参照:Google広告ポリシーヘルプ プロモーション表示オプションの要件) 

プロモーション表示オプションの3つの注意点

プロモーション表示オプションを利用する際の、3つの注意点について解説します。

  1. 年中行事は決められた期間内でのみ指定できる
  2. 配信開始前の6ヶ月以内に作成する
  3. 下位の階層に設定したプロモーション表示オプションが優先される

注意点1:年中行事は決められた期間のみ利用できる

プロモーション表示オプションの年中行事は、掲載できる最大期間が固定されています。

期間内であれば開始日と終了日を自由に設定できますが、期間を過ぎると掲載できません。

たとえば、おせち早割セールを11月1日から行いたい場合、「新年」を選択すると12月1日からしか表示できません。

この場合は年中行事を設定せず、アイテムの欄に「新年のおせち」と記載すれば、スケジュール設定で開始日を11月1日に設定できます。

注意点2:配信開始前の6ヶ月以内に作成する

プロモーション表示オプションは、配信開始前の6ヶ月以内に作成されたものしか使用できません。

6ヶ月以上前に作成されたものは利用できないので、注意が必要です。

(参照:Google 広告ヘルプ プロモーション表示オプションの概要

注意点3:下位の階層に設定したプロモーション表示オプションが優先される

プロモーション表示オプションは、下位の階層に設定したものから優先されます。(広告グループ>キャンペーン>アカウントの順)

アカウント単位で設定したプロモーション表示オプションよりも、広告グループで設定したものが優先的に表示されます。

設定したプロモーションと違うものが表示される場合は、下位の階層に設定したプロモーションをチェックしてみましょう。

(参照:Google 広告ヘルプ プロモーション表示オプションの概要

このセクションのポイント

  • プロモーション表示オプションでは、アカウント単位・キャンペーン単位・または広告グループ単位で追加することができますが、複数の階層(アカウント、キャンペーン、広告グループ)に追加されている場合は下位の階層のものが優先されます。広告グループにプロモーション アセットを追加した場合は、その上位階層であるキャンペーンやアカウントに設定されたプロモーション アセットではなく、広告グループに設定されたプロモーション アセットが表示されるため、意図しないアセットが表示されないように注意が必要です。

まとめ

プロモーション表示オプションについて解説しました。

ECサイトやBtoCビジネスの広告でセール情報や割引情報をアピールしたい場合は、プロモーション表示オプションの利用がおすすめです。

似たオプションに価格表示オプションやコールアウト表示オプション、サイトリンク表示オプションがあります。

価格情報やセール情報を記載できますが、セール情報を独立して目立たせ、訴求力を高めるためにはプロモーション表示オプションが適しています。

プロモーション表示オプションの設定は容易ですが、要件に違反すると非承認となるので注意が必要です。

セール情報や割引情報を効果的にユーザーに訴求するために、この記事を参考にプロモーション表示オプションを利用してみてください。 

美根 龍一

DataSpoon代表/アカウントプランナー

2012年Web専門広告代理店への入社を機にインターネット広告の世界へ。

2020年に株式会社DataSpoonを創業し、大手インターネット広告代理店での広告運用コンサルティング経験と事業会社でのインハウス広告運用の経験を基に、お客様のビジネス拡大を最終ゴールとしたWebプロモーション支援を展開中。

インターネット広告を中心にWebマーケティングについてのお役立ち情報をお届けします。

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