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【最新版】Google 広告のオークションの仕組みとは?掲載順位を上げる方法も詳しく紹介

「Google 広告のオークションの仕組みを把握して広告戦略を立てたい」

「自社広告の掲載順位があがらないため、改善方法を知りたい」

このように悩んでいる方に向けて、本記事ではGoogle 広告のオークションに関して以下のことを紹介します。

  • Google 広告のオークションの仕組み
  • Google 広告のオークションに影響する要素
  • Google 広告のオークションで掲載順位を上げる方法

この記事を読めば、Google 広告のオークションで競合より優位性のある広告を作成する方法を把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。

Google 広告のオークションとは?

Google 広告のオークションとは「Googleの検索結果画面に掲載する広告を選定するシステム」のことです。

特定のキーワードと関連性のある広告がオークションの対象となり、ユーザーが検索した時点での競合状況や検索背景などが加味され、掲載順位や表示の有無が決まり検索画面に表示されます。

オークションはGoogle検索でキーワードが検索される度に実施され、時間帯やユーザーの現在地によっても掲載順位が変化します。

このセクションのポイント

  • Google 広告では、ユーザーが検索窓に特定のキーワードを入力すると、検索エンジン上で関連性の高い広告が検出されます。オークションは検索が行われるとごとに発生し、上限クリック単価や広告の品質などで広告が評価されます。評価の高い、つまりユーザーの検索目的を適える広告が優先的に表示されます。このようにすることで、利便性の高いプラットフォームを目指しているのです。

Google 広告のオークションの仕組み

Google 広告のオークションの仕組みは以下の通りです。

  1. ユーザーが何かしらの検索語句を入力する
  2. 検索語句と類するキーワードが設定された広告がすべて検出される
  3. ターゲットにしている地域が異なる広告や承認されていない広告が除外される
  4. 掲載要件を満たしていない広告が除外される(その際、広告ランクが基準値より低い広告も除外)
  5. 広告ランクが高い順に広告が表示される

ここで重要なのは、広告の出稿判断は登録したキーワードがトリガーとなって決定されることです。

ユーザーの検索語句と関連性の高いキーワードが設定された広告がオークションごとに検出され、広告ランク等に基づきユーザーにとって有意義な広告が選定されます。

また、登録してあるキーワードが検索語句と関連するかどうかは設定したマッチタイプで判定されます。

直近では完全一致でキーワードを登録したとしても、検索語句と完全に一致していない広告も検出されるほど、拡張性が広くなっています。

たとえば「ランニングシューズ メンズ」と検索されたとしましょう。

この場合「ランニング 靴」「ランニングシューズ」で登録している広告も、検出される可能性があります。

オークションではキーワード単位でなく、関連している広告単位で広告ランクが評価され掲載順位を競い合い掲載判断が実施されます。

参考:広告オークション

このセクションのポイント

  • Google 広告では、広告の掲載機会が発生するたびに、どの広告をどの順番で表示するかを決定するオークションが開かれます。オークションと聞くと、最高入札価格を提示した人が落札する形式をイメージするかもしれませんが、Google 広告では広告の品質(広告のランク)が掲載順位を左右する特徴があります。競合が自社広告より高い入札単価を設定していても、自社広告の品質がGoogleに評価されていれば、掲載上位の枠に出稿することも可能になるのです。

Google 広告のオークションに影響する5つの要素

Google 広告のオークションに影響する要因として、以下の5つの要素があります。

  • 入札単価
  • 広告とランディングページの品質
  • アセットとその他の広告フォーマットの効果(広告表示オプション)
  • 広告ランクの下限値
  • 広告のコンテキスト

それぞれの要素がどのようにオークションで影響するかを具体的に紹介しますので、ぜひご覧ください。

参考:Google 広告のオークションの仕組み

要素1:入札単価

入札単価とは、広告が1回クリックされたときに広告主が支払う上限額のことです。

広告を出稿する際に自身で金額を設定でき、設定した金額によってクリック単価が決定します。

クリック単価は一般的に入札単価より下回ることが多いです。

オークションでは入札単価を引き上げることで広告ランクが向上し、掲載順位が上がる可能性が高まります。

要素2:広告とランディングページの品質

広告やランディングページの品質のステータスである「広告の品質」も広告オークションの評価付に大きく影響します。

広告の品質の数値は公表されていませんが、品質スコアという指標によって広告の品質の改善点を見つけることが可能です。

品質スコアは広告の品質の参考値でキーワードごとに「1~10」で評価され、数値が低いほど改善の余地があると判断できます。

また、広告の品質は検索内容に対する広告文の関連性やクリック後のランディングページやWebサイトがユーザーに提供する利便性の高さなどの複数の要素によって決定されます。

この広告の品質が高いほど、オークションではよい評価を期待できます。

また、広告の品質は「ランディングページに掲載されているコンテンツの質」や「ページの表示速度」も影響するため、改善を考えるときは、広告文以外の要素にも手を加えましょう。

品質スコアについては以下の記事で紹介しています。品質ランクを活用した広告の改善方法について知ることができますので、ぜひお読みください。

要素3:アセットとその他の広告フォーマットの効果(広告表示オプション)

アセットとは広告の直下に追加情報を記載できるGoogle 広告の機能のことです。

2022年に広告表示オプションがリニューアルされてアセットになりました。

アセットの見込み効果も広告ランクに考慮されているので適切なアセットを入稿することで、低い入札単価でも掲載順位が高くなる可能性があります。

以下のような情報を追加できるため、できるだけ多くのアセットを設定しましょう。

アセットの種類追加できる情報
サイトリンク最終URL以外のページのテキストリンクと説明文
コールアウト自社商品やサービスの特徴を表すキャッチフレーズ
構造化スニペット自社商品やサービスに関する特長
リードフォーム資料請求やお問い合わせのフォーム
価格表示商品やサービスの価格と説明文

ほかにも、電話番号や住所を記載できるアセットがあります。

参考:アセットについて

アセット(広告表示オプション)の種類についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

活用方法についても記載していますので、ぜひご覧ください。

要素4:広告ランクの下限値

広告ランクの下限値は広告の掲載の有無を決めるための値で、オークションが行われるごとに算出されます。

もし自社広告が下限値より下回っている場合は、品質が低いと判断されて表示されません。

広告ランクの下限値は以下の要素で算出されます。

広告ランクの下限値に
影響する要素
概要
広告の品質広告の品質が低いと下限値が引き上げられる
広告の掲載順位掲載される位置によって下限値が異なり、上位の配信面ほど下限値が高くなる
ユーザー シグナルや属性ユーザーの属性や使用しているデバイスによって変化する
検索のトピックと性質検索語句によって異なる
関連オークション検索クエリと関連したクエリも考慮して算出される

広告ランクの下限値を下回らないよう、広告の品質を高めることが求められています。

参考:広告ランクの下限値: 定義

要素5:広告のコンテキスト

コンテキストとはユーザーがそのキーワードで検索した背景のことで、コンテキストと関連性が高いほど広告ランクが向上します。

Google 広告では以下のような要素をコンテキストとして広告ランクに反映しています。

  • 検索クエリ
  • 検索した時間・場所
  • 使用デバイス
  • ユーザーの興味関心
  • 他の広告と検索結果の内容

上記のように幅広い要素が考慮されて広告ランクが算出されます。

このセクションのポイント

  • Google 広告のオークションに影響する5つの要素を解説しました。Google 広告では、複数の要素により掲載可否を判断しています。広告掲載で有利な枠を獲得するためには、本章で取り上げた要素をしっかり理解した上で広告の改善に取り組むことが重要です。Googleはユーザーの広告体験を重視しているため、ユーザーの状況にそぐわない(コンテキストに合わない)広告は評価しないようにしています。ユーザーに有用で関連性の高い情報を提供することが本質的な施策といえるでしょう。

Google 広告のオークションで掲載順位を上げる方法4選

Google 広告のオークションで掲載順位を上げる方法として、以下の4つがあります。

  • 品質スコアを確認して改善点を見つける
  • 入札単価を調整する
  • 自社商材と関連性の高いキーワードを選定する
  • オークション分析レポートを活用して改善点を見つける

広告運用初心者の方でもできる方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。

方法1:品質スコアを確認して改善点を見つける

品質スコアを活用することで、以下の3つの要素を確認できます。

  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告の関連性

上記の要素は次の3つのレベルで評価され、各要素で改善が必要かどうかを判断することが可能です。

  • 平均より下
  • 平均的
  • 平均より上

上記のレベルのうち「平均より下」と表示された場合は改善が必要です。

以下でそれぞれ要素における改善方法を紹介します。

また、品質スコア確認方法については以下の記事で把握できますので、ぜひご覧ください。

推定クリック率の改善

推定クリック率とは、ユーザーに広告がクリックされる可能性を表した推定値です。

過去のクリック率をもとに算出されているため「平均より下」の場合はクリック率を改善する必要があります。

改善策として、以下のような工夫をしてユーザーがクリックしたくなる広告文を作成しましょう。

  • ターゲットに合わせた商品やサービスの強みを伝える
  • 「13日まで」「期間限定」のように限定的な表現を使用する
  • 「40代男性向け」のようにターゲットを明確化する
  • 「いますぐ購入」「いますぐ申し込み」のように行動を促す
  • 数字を使って強調する

クリック率が高まるよう、定期的に広告文を変更して検証することをおすすめします。

ランディングページの利便性の改善

ランディングページの利便性では、以下のようなことが評価対象となります。

  • ランディングページの読み込み速度
  • ランディングページの情報の質
  • ランディングページの導線

ランディングページの利便性が「平均より下」の場合は以下のような改善を試してみましょう。

改善点具体策
ページの読み込み速度を向上する・画像を圧縮する
・不要なCSSやJavaScriptを削除する
ユーザーにとって有益な情報を記載する・ファーストビューで広告の内容がわかるようにする
・広告文と関連性が高い情報を記載する
・実績を掲載して信頼性を高める
操作性を向上し、コンバージョンまでの動線を改善する・CTAボタンの設置位置を変更する
・パソコンとスマートフォンのどちらでも見やすいページを作成する

上記の改善を行うことで、ランディングページの利便性が向上し、広告ランクが改善します。

広告の関連性の改善

広告の関連性では、登録したキーワードと広告の関連性の高さを表します。

広告の関連性が「平均より下」 であれば以下のような対策をしましょう。

  • 広告文にキーワードを盛り込む
  • 広告アセットを追加する
  • キーワード挿入機能や広告カスタマイザを活用し、関連キーワードに対応できるようにする
  • アカウント構成を見直してキーワードと広告の内容が一致するように設定する

上記の中でも広告文にキーワードを入れることは必ず実施しましょう。

方法2:入札単価を調整する

入札単価が低い場合、入札単価を引き上げることで広告ランクが向上することがあります。

ただし、予算の上限額に達してしまい、配信が停止しやすくなるため、入札単価の引き上げと同時に予算を上げることも検討しましょう。

どれくらい入札単価を引き上げればいいかわからない方は、自動入札機能の活用も検討してみましょう。

入札戦略に応じて最適な入札単価を自動で調整できるため、コストパフォーマンスの高い広告配信が可能になります。

自動入札機能の入札戦略の種類や設定方法について知りたい方は以下の記事で具体的に解説しています。

方法3:自社商材と関連性の高いキーワードを選定する

広告の関連性を高めたい場合、自社商材と関連性の高いキーワードを選定することも大切です。

キーワード選定ツールやランディングページの分析ツールを活用して、ユーザーの検索ニーズが高いキーワードを見つけましょう。

できるだけ月間のボリューム数が多く、競合性の少ないキーワードを選ぶことで広告が上位に掲載されやすくなります。

「ランニングシューズ 初心者 安い」のような3つ以上の単語で構成されるロングテールキーワードを狙うこともおすすめです。

ロングテールキーワードは競合性が少ないだけでなく、ユーザーの検索クエリに対する関心が高いことが特徴です。

関心の高いユーザーが多いことから、検索ニーズに合う広告を作成することでクリック率の向上が期待できます。

以下の記事でキーワード選定の手順やおすすめのツールについて把握できますので、ぜひご覧ください。

方法4:オークション分析レポートを活用して改善点を見つける

オークション分析レポートとは、競合のインプレッションシェアや上位掲載率など掲載状況を確認できるGoogle 広告の機能です。

オークション分析レポートを活用することで自社広告の優位性を俯瞰的に把握でき、広告の改善につなげられます。

また、時系列で競合のインプレッションシェアを把握できるため、自社広告のパフォーマンスが変化したときの原因調査にも利用できます。

オークション分析レポートの各指標や見方については以下の記事で記載していますので、ぜひご覧ください。

このセクションのポイント

  • Google 広告のオークションで掲載順位を上げる方法4選をご紹介しました。自社広告に掲載順位を上げるためには、広告が表示される仕組みはもちろんのこと、掲載順位が低い理由を明確にすることが必要です。やみくもに広告費を投じれば上位表示が獲得できるわけではなく、検索ユーザーのニーズにマッチした広告であることが重要です。今回のポイントを押さえて広告の最適化を図っていきましょう。

Google 広告のオークションの注意点

オークションで上位掲載に向けて戦略を立てる際は以下の2点について注意しましょう。

  • 競合よりも入札単価を高くしても競合より掲載順位が上になるとは限らない
  • 広告ランクが高くても必ず広告が表示されるわけでない

オークションの仕組みについての理解を深められますので、ぜひお読みください。

競合よりも入札単価を高くしても掲載順位が上になるとは限らない

自社広告の入札単価をいくら高くても広告の品質が低ければ、広告の品質が高い競合に掲載順位で負ける可能性があります。

そのため、入札単価を引き上げるだけで広告を上位に掲載するのは非常に困難です。

逆に、広告の品質を改善することで、入札単価が低くても上位に掲載される可能性が高まります。

コストパフォーマンスの高い広告運用ができるため、広告費を抑えたい方は広告文やランディングページを見直して広告ランクを改善しましょう。

広告ランクが高くても必ず広告が表示されるわけでない

オークションは検索されるごとに行われており、さまざまな要素を加味した上で掲載順位付けがされています。

そのため、一概に広告ランクが高くても掲載されないことがあります。

掲載されていない理由もさまざまあり、例えば競合の入札状況やユーザーのコンテキストなど自社ではコントロールできない要素も考慮されるので、広告が表示されないからといってクリエイティブをコロコロ変えるなどは安安直な施策はしないようにしましょう。

広告が表示されていない現象に直面したら慌てずに、まずは原因を探ることから始めましょう。

このセクションのポイント

  • 広告運用において広告ランクは一つの目安でしかありません。また、広告の掲載順位を上位表示させることができたからといって、成果が比例して上がるとも限りません。掲載順位を上位表示させることや広告ランクを良質なものにする本来の目的はコンバージョンの獲得です。広告運用の最終目標とアクションの目的を間違わないように注意が必要です。

まとめ

Google 広告のオークションはユーザーの検索クエリに関連性のある広告が検出され、広告ランクの高いものだけが表示されます。

広告ランクを高めるために広告文やランディングページを改善し、品質の高い広告を作成しましょう。

また、弊社では自社の成果につながるような広告文やランディングページの作成および広告運用を承っています。

広告の作成方法や運用方法について悩んでいる方の相談を受け付けておりますので、下記からお気軽にお問い合わせください。

美根 龍一

DataSpoon代表/アカウントプランナー

2012年Web専門広告代理店への入社を機にインターネット広告の世界へ。

2020年に株式会社DataSpoonを創業し、大手インターネット広告代理店での広告運用コンサルティング経験と事業会社でのインハウス広告運用の経験を基に、お客様のビジネス拡大を最終ゴールとしたWebプロモーション支援を展開中。

インターネット広告を中心にWebマーケティングについてのお役立ち情報をお届けします。

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