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【Google 広告】カスタムセグメントとは?設定方法や活用例を解説!

「カスタムセグメントによる広告配信に興味がある」

「自社商品やサービスに関心度が高い新規ユーザーへ広告配信したい」

「新規サービスでサイト流入が少なくリマーケティング配信ができないけど、GDNでユーザーへアピールしたい」

今回はこのような方向けにおすすめの「カスタムセグメント」の解説記事になります。

Google 広告で設定可能なターゲティングの一つである「カスタムセグメント」は、キーワードやWebサイトURLを設定することで、その設定内容に興味・関心のあるユーザーに配信が可能となります。

キーワードやWebサイトURLを一つから設定することができるため、広告配信するユーザーを柔軟に選定することが可能です。

しかし、柔軟性の高い設定ができる分、「カスタムセグメントって何ができるの?」という方もいるのではないでしょうか.。

そこで今回は、カスタムセグメントについて以下のことを解説します。

  • カスタムセグメントで利用できるキャンペーンやできること
  • カスタムセグメントの設定項目
  • カスタムセグメントの作成方法
  • カスタムセグメントで質問の多い項目

カスタムセグメントの使い方がわかれば、より顧客になる見込みの高いユーザーへ幅広く広告配信できるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

Google広告のカスタムセグメントとは?

カスタムセグメントとは、Google 広告で使用できるターゲティング方法のひとつです。

具体的には、下記3つのターゲティング項目を設定することで、広告運用に適したオーディエンスに絞った配信ができるようになります。

  • キーワード
  • WebサイトのURL
  • アプリ名

上記3つの項目を活用し適切にカスタムセグメントを設定することで、自社商品やサービスと相性の良さそうなターゲットがへアプローチをすることができるようになります。

なお、Google 広告には、以前「カスタムアフィニティセグメント」と「カスタムインテント」という2つの機能がありました。

それぞれの特徴は下記です。

カスタムアフィニティ:商品ジャンルに興味のある層に対してターゲティングできる機能です。ユーザーの特定の興味や関心に沿って、広告を配信できる仕組みとして活用されていました。

カスタムインテント:購入意欲の強いユーザーを設定するターゲティング機能です。既に購買意欲が高いユーザーに対して広告配信ができるため、CV獲得を目的としたターゲティングでした。

2020年9月以降にこれら2つの機能が統合され、現在は「カスタムセグメント」として利用できます。
参考:カスタム セグメントについて

Google広告についてより詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

カスタムセグメントを利用できるキャンペーン

Google 広告では、カスタムセグメントが適用されるキャンペーンが3つあるので確認しましょう。

利用できるキャンペーンタイプを表にまとめましたので、参考にしてみてください。

キャンペーン名概要
ディスプレイ キャンペーンGoogleが保有・提携しているWebサイトやアプリに広告配信できるキャンペーン
動画キャンペーンYouTubeやGoogle動画パートナー上のWebサイトに広告配信できる動画広告のキャンペーン
ファインド キャンペーンGoogleの運営サイトやアプリに広告配信できるキャンペーン
・YouTubeの「ホームフィード」や「次のおすすめフィード」
・Google Discover
・Gmailの「プロモーション」タブや「ソーシャル」タブ

以前は、「Gmailキャンペーン」もありましたが、2021年7月より出稿と編集ができなくなりました。
ただし、ファインドキャンペーンにて、Gmailへの広告配信が可能になったので問題なく出稿できます。

カスタムセグメントでできること

カスタムセグメントでは、キーワード(興味や関心)やURL、アプリ名を設定することで、細かくターゲティングできます。

例えば、新商品で電子レンジを販売するケースで、カスタムセグメントの設定、配信対象ユーザーを見てみましょう。

設定項目設定内容配信対象ユーザー
キーワード
(興味や関心)
・オーブンレンジ 安い
・電子レンジ お菓子作りに使える
・レンジ 800W
設定したキーワードに関連する商品・サービスに興味・関心がある、購入意向があるユーザー
※ファインドキャンペーンの場合は、設定したキーワードを検索したユーザーをターゲットすることも可能。
URL・レシピサイトのURL
・家事に関する情報サイトのURL
・中食に関するサイトのURL
設定したURLと似ているWebサイトを閲覧しているユーザー
<注意>設定したURLへ広告が表示されるわけではない。
アプリ・レシピアプリ
・家事に関するアプリ
・カロリー計算アプリ
設定したアプリと似ているアプリを使用しているユーザー
<注意>設定したアプリへ広告が表示されるわけではない。

カスタムセグメントを利用することで、他のターゲティング機能よりも柔軟性が高いターゲティングが可能でになります。

カスタムセグメントの3つの設定可能項目

カスタムセグメントを適切に設定するには、設定項目について詳しく把握することが大切です。

ここでは、カスタムセグメントで設定可能な項目である、「キーワード」「URL」「アプリ」について詳しく解説します。

キーワード

キーワードでは、設定したキーワードに関心がある、もしくは検索したことがあるユーザーへ広告を配信することができます。

そのため、ターゲットユーザーが関心を持っていそうなキーワードを考え、設定することで、そのターゲットユーザーへ広告を表示することができます。

<注意>コンテンツターゲットとは違う

Google 広告でキーワードを活用したターゲティングに「コンテンツターゲット」があります。

「コンテンツターゲット」と「カスタムセグメント」はキーワードでターゲティングする点は似ていますが、下記のような違いがあります。

  • コンテンツターゲット:設定したキーワードに関連性の高いWebサイトへ広告を配信する。
  • カスタムセグメント:キーワードで作成した場合は、設定したキーワードに関心がある、もしくは検索したことがあるユーザーへ広告を配信する。

つまり、「コンテンツターゲット」は「面」、「カスタムセグメント」は「人」をターゲティングする機能になります。

また、キーワードを入力してカスタムセグメントを作成する場合、以下の2択を選んでから指定しなければなりません。

  • これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー
  • Googleでこれからのいずれかのキーワードを検索したユーザー

それぞれの選択肢について詳しく解説します。

これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー

「これらのいずれかの興味/関心や購入意向を持つユーザー」はデフォルトで選ばれている設定です。

ターゲティングしたいキーワードを設定することで、そのキーワードをもとに分類され、カテゴリについて、興味興味のある人に配信できます。

特定の商品やサービスに興味がある人をターゲットにしたい場合におすすめの設定です。

以下のキャンペーンで利用できます。

  • ディスプレイ キャンペーン
  • 動画キャンペーン
  • ファインド キャンペーン

Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー

ターゲットとなるユーザーが検索するキーワードをある程度把握できている場合、「Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」がおすすめです。

Google検索やYouTube等で設定したキーワードを検索したことがあるユーザーへ広告を表示できます。

顧客見込みの高いユーザーが検索するキーワードを設定することで、CVRが高まり、高いパフォーマンスを発揮する可能性があります。

ただし、注意が必要で、「Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」は以下のGoogleサービスが配信面となっているキャンペーンで利用できます。

  • 動画キャンペーン(YouTube配信)
  • ファインドキャンペーン

この設定は、ディスプレイキャンペーンには対応していません。

ディスプレイキャンペーンで「Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」を選んだ場合は、「これらのいずれかの興味/関心や購入意向を持つユーザー」として自動で設定されます。

キーワードの選び方

最も効果のあるキーワードの選び方として、コンバージョンが多く獲得できているキーワードやコンバージョン率が高いと予想されるキーワードがおすすめです。

リスティング広告を運用していれば、獲得のあるもしくは反応が良いキーワードがわかっている場合が多いかと思いますので、それらのキーワードを指定することで画像・動画広告でもCV獲得がしやすくなります。

他にも自社サイトやLPからキーワードを選ぶ方法やキーワードプランナーを使用する方法、競合サイトから抽出する方法などがあります。

キーワードの選定方法に興味がありましたら、こちらの記事も参考にしてみてください。

URL

URLでは、WebサイトのURLを入力します。

URLを設定することで、そのURLのWebサイトと似ている業種やカテゴリのWebサイトを閲覧しているユーザーへ広告が表示されます。

ターゲットユーザーが普段閲覧しているようなWebサイトや競合サイトを設定すると良いでしょう。

ただし、入力したURLのサイトに広告が配信できるわけではないので注意しましょう。

アプリ

アプリでは、アプリの名前を入力します。

アプリ名を入力・指定することで、そのアプリと似ている業種やカテゴリのアプリを利用しているユーザーへ広告が表示されます。

アプリ名の一部分を入力するとサジェスト機能により関連するアプリがリストアップされるため、当初想定していたアプリ以外にもターゲットユーザーが利用していそうなアプリを指定することで、より多くのターゲットユーザーへ広告を配信することができます。

スマホが普及した現代ではスマホ利用時間のほとんどをアプリ上で過ごしているユーザーも多くいます。自社商品やサービスがアプリではない場合でも、ターゲットユーザーが利用しそうなアプリがあれば活用してみましょう。

ただし、入力したアプリに広告が配信できるわけではないので注意しましょう。

カスタムセグメントの作成方法

カスタムセグメントの設定方法は、Googleの公式サイトだけでは、文章だけのため理解しにくいかもしれません。

ここでは、カスタムセグメントの作成方法について、画像を用いながら説明します。

  1.  「ツールと設定」から、「オーディエンスマネージャー」をクリックしてください。
  1. カスタムセグメントをクリックし、青い十字マークをクリックします。
  1. 「キーワード」、「サイトURL」、「アプリ名」のうち少なくとも1つを設定し、保存しましょう。
  • セグメント名
  • キーワード
  • サイトのURL
  • アプリ名

また、右側で、国や言語、キャンペーンタイプを指定することで、配信した場合の「表示回数」や「性別の割合」、「年齢の割合」などの推定値を確認することができます。

  1. カスタムセグメントの作成は完了です。

カスタムセグメントで設定できない条件

カスタムセグメントを作成したら、審査があります。

Google 広告の広告掲載ポリシーの中の「パーソナライズド広告のデータの収集および使用に関するポリシー」を確認しましょう。

カスタムセグメントを作成した際に使用した「キーワード」、「WebサイトURL」、「アプリ名」が上記ポリシーの「デリケートな情報に該当するインタレスト カテゴリ」に該当している場合、ポリシー違反により作成したカスタムセグメントが使用できない場合があるので注意しましょう。

「デリケートな情報に該当するインタレスト カテゴリ」は、以下のコンテンツポリシーで説明されています。

コンテンツポリシー概要
法律上の制限法的に制限されたコンテンツに基づいてユーザーをターゲティングすることは許されません。
個人的な苦難個人的な苦難(健康状態、医療処置、挫折、困難な状況など)に基づいてユーザーをターゲティングすることは許可されません。
アイデンティティや信念アイデンティティや信条に基づいてユーザーをターゲティングすることは許されません。
性的な関心ユーザーの個人的な性的関心、経験、活動、嗜好に基づいてユーザーをターゲティングすることは許されません。
機会へのアクセス日本では適用されない。

カスタムセグメントを作成する前に一度は各コンテンツポリシーの詳細を下記Google 広告ポリシーヘルプより確認しましょう。

参考:パーソナライズド広告のデータの収集および使用に関するポリシー

カスタムセグメントについてのよくある質問

カスタムセグメントは2020年9月から始まった機能であるため、使い方がわからない人もいるでしょう。

とくに、「カスタムインテント」や「カスタムアフィニティカテゴリ」を利用していた人は名称が変わったことで戸惑うかもしれません。

ここでは、カスタムセグメントについてよく聞かれる質問に回答します。

カスタムインテントはどうなりましたか?移行作業は必要ですか?

キーワードによるカスタムインテントは、ディスプレイキャンペーンで使用している場合は、カスタムセグメントのキーワードの設定方法にある「これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー」へ移行されます。

YouTube面への配信やファインド キャンペーンで使用している場合は、カスタムセグメントのキーワードの設定方法にある「Google サービス(Google.com や YouTube など)でこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」へ移行されます。

共に移行作業は必要なく、そのままカスタムセグメントとして利用可能です。

カスタムアフィニティカテゴリはどうなりましたか?移行作業は必要ですか?

キーワードによるカスタムアフィニティカテゴリは、カスタムセグメントの「これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー」へ移行されます。

カスタムインテントと同様で、移行作業は不要なため、そのまま利用できます。

カスタムセグメントに機能が統合して何が変わりましたか?

カスタムアフィニティカテゴリとカスタムインテントが統合されたことで、キャンペーンのニーズに合わせて最適なオーディエンスが自動的に選択されるようになったため、ターゲティング精度の向上と管理工数の削減が実現しました。

統合前までは「カスタムインテント」と「カスタムアフィニティカテゴリ」をキャンペーンの目的に応じて選択し、別々で管理しなければならなかったため、手間がかかっていました。

しかし、カスタムセグメントへ統合されたことで、キャンペーンの目標と入札戦略に基づいて以下のいずれかを重視したオーディエンスが自動で選択され配信されるようになりました。

  • リーチ
  • 比較検討
  • パフォーマンス

以前であれば、比較検討層やCV見込みが高い層へ配信したい場合は「カスタムインテント」を利用、興味・関心層へ幅広くリーチしたい場合は「カスタムアフィニティ」を利用する、など、キャンペーンの目的によって使い分ける必要がありましたが、統合によってその部分を自動で配信ユーザーを選択するようになりました。

カスタムセグメントを活用ことで、広告運用の効率化をしながら、より精度の高いターゲティングが可能になったというわけです。

ファインド広告などGoogleサービスへ配信するキャンペーンであれば、キーワードを検索したユーザーへ配信するYDAのサーチターゲティングと同様な機能が利用できるようになるなど、Googleが所有するデータを活用した配信も可能になるため、目的に応じて活用しましょう。

参考:カスタム セグメントについて

まとめ

この記事についてまとめると、以下のようになります。

  • カスタムセグメントは、以前あった「カスタムインテント」と「カスタムアフィニティ」が統合されたもので、柔軟にターゲットユーザーを選定し広告を配信できる有効な機能です。
  • ディスプレイ広告や動画広告、ファインド広告で利用できます。
  • カスタムセグメントは、「キーワード」「WebサイトのURL」「アプリ」を設定することでターゲティングが行えます。
    ※ただし、広告ポリシーに違反していた場合、カスタムセグメントの審査が通らないこともあるので注意しましょう。
  • より多くのコンバージョンを獲得するためにも、適切なカスタムセグメントの設定を実施しましょう。

また、ディスプレイ広告やファインド広告で成果を出すためには、広告運用のプロに依頼することも一つの手段です。

弊社では、広告の運用代行に興味のある方向けに、無料相談を実施しています。もし広告運用に悩んでいましたら、こちらからご連絡ください。

美根 龍一

DataSpoon代表/アカウントプランナー

2012年Web専門広告代理店への入社を機にインターネット広告の世界へ。

2020年に株式会社DataSpoonを創業し、大手インターネット広告代理店での広告運用コンサルティング経験と事業会社でのインハウス広告運用の経験を基に、お客様のビジネス拡大を最終ゴールとしたWebプロモーション支援を展開中。

インターネット広告を中心にWebマーケティングについてのお役立ち情報をお届けします。

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