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【Google 広告】アプリリンク表示オプションとは?5つのメリットともに徹底解説

「リスティング広告でアプリの宣伝もしたい」

「アプリのダウンロード数を伸ばして売上につなげたい」

今回はこのような方向けに広告表示オプションの「アプリリンク表示オプション」について以下のことを解説します。

  • アプリリンク表示オプションの概要やアプリキャンペーンとの違い
  • アプリリンク表示オプションのメリット・デメリット
  • アプリリンク表示オプションの設定方法

この記事を読めばアプリリンク表示オプションの活用方法を詳しく知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

アプリリンク表示オプションとは?

アプリリンク表示オプションはGoogle 広告の広告表示オプションの1つで、リスティング広告の下に自社アプリのアプリストアのリンクを表示できます。

リンクをクリックするとアプリストアにアクセスでき、アプリのダウンロードを促せます。

参考:アプリリンク表示オプションについて|Google 広告

ランディングページによるコンバージョン獲得がメインで、補足としてアプリを訴求したい企業におすすめです。

また、広告表示オプションは他にもさまざまな種類があります。

以下の記事で詳しく把握できますので参考にしてみてください。

アップグレード版と従来版の違い

2022年8月現在、Google 広告の広告表示オプションは従来版からアップグレード版へ移行されています。

アプリリンク表示オプションも以下の2点がアップグレードによって変化するので把握しておきましょう。

  • 広告スケジュール設定の廃止
  • 一時停止機能の追加

従来版ではアプリリンク表示オプションの配信を一時的に停止したい場合、「オプションを削除して使用するときに再度追加」の必要がありました。

アップグレード版では一時停止機能がついており、タイミングに合わせて停止や再開が可能になるため、利便性が高くなるでしょう。

なお、現在アップグレード版と従来版両方でアプリリンク表示オプションを設定できます。

同じユーザーやキャンペーン、広告グループを両方で設定している場合、アップグレード版の方が優先的に表示されます。

参考:広告表示オプションのアップグレード|Google 広告

アプリキャンペーンとの違い

アプリのダウンロード数を増加させる施策の1つにアプリキャンペーンがあります。

アプリキャンペーンとアプリリンク表示オプションの違いを見てみましょう。

アプリキャンペーンアプリリンク表示オプション
掲載場所・Google 検索
・Google 検索パートナー
・Google Play
・Googleアドセンスと提携しているウェブサイト
・YouTube
・Google Discover
・Gmail など
・Google 検索
・Google 検索パートナー
広告形式・テキスト
・画像
・動画
テキストのみ(アプリアイコンは自動で掲載)
目的アプリのダウンロード増加ランディングページでのコンバージョン増加とアプリのダウンロード増加
ユーザー層顕在層・潜在層主に顕在層

アプリのダウンロード数の増加を目的に広告配信したい場合は、アプリキャンペーンを使いましょう。

参考:アプリ キャンペーンについて|Google 広告

このセクションのポイント

  • アプリリンク表示オプションは自社でアプリをリリースしている場合は導入することをおすすめします。広告文の下にアプリのダウンロードリンクを表示できるため、自社アプリを効果的に訴求することができるようになります。

アプリリンク表示オプションの費用

アプリリンク表示オプションでは、アプリリンクがクリックされたときに費用が発生します。

クリックされたときの料金は、広告見出しがクリックされたときと同じ料金です。

アプリリンク表示オプションと広告見出しが1回ずつクリックされた場合、クリック2回分の料金が発生します。

たとえばクリック単価が200円だった場合、広告費が以下のようになります。

  • アプリリンク表示オプションと広告見出しを両方クリックされた場合:200円(クリック単価)×2回(クリック数)=400円
  • どちらかが1回クリックされた場合:200円(クリック単価)×1回(クリック数)=200円

上記のように両方クリックされた場合、広告費が2倍になる可能性があります。

参考:アプリリンク表示オプションについて|Google 広告

このセクションのポイント

  • アプリリンク表示オプションでは、検索ユーザーがリスティング広告とアプリリンクの両方をクリックした場合、2回クリックした分の広告費用が発生します。アプリをダウンロードしかつ広告のランディングページに遷移したユーザーであれば興味度合いが高いユーザーにもなりえますが、広告出稿の目的と照らし合わせて効果が見合わない場合もあるので注意が必要です。
  • クリックしなければ費用は発生しないため、アプリの認知向上につながることもあります。

アプリリンク表示オプションを活用する5つのメリット

アプリリンク表示オプションのメリットとして、以下の5つがあります。

  • ユーザーの検索意図に沿ってアプリを宣伝できる
  • 自身でテキストを考えて訴求できる
  • デバイスに応じて最適なリンクを表示できる
  • 設定の自由度が高い
  • クリック数のレポートを確認できる

1つずつ見てみましょう。

メリット1:ユーザーの検索意図に沿ってアプリを宣伝できる

リスティング広告は検索意図が明確な顕在層に訴求できるため、ダウンロードしてもらえる確率が高くなります。

たとえば、食品系の通販会社がアプリでも商品を購入できることを宣伝したいとしましょう。

この場合、アプリリンク表示オプションを活用することで、ユーザーにアプリのダウンロード画面へ誘導できます。

通販アプリのダウンロード数増加に比例して、スマホ経由での購入者数が増加すれば全体の売上向上にも期待できます。

メリット2:自身でテキストを考えて訴求できる

リンクテキスト欄で自由に広告文を作成できるため、ターゲット層がアプリをダウンロードしたくなる訴求ができます。

アパレルショップのような店舗経営している企業が自社アプリを宣伝したい場合を例に考えてみましょう。

リンクテキストで「アプリでセール情報を配信」「アプリでクーポン配信中」と記載することで、ユーザーがアプリに興味を持つ可能性が高くなります。

メリット3:デバイスに応じて最適なリンクを表示できる

iOS端末とAndroid端末、それぞれでアプリリンク表示オプションを設定した場合、各端末に応じて最適なリンクを表示できます。

例として、デバイスごとのリンク先を見てみましょう。

デバイス(OSの種類) リンク先
iPhone(iOS) Apple App Store
iPad(iOS)
Galaxy(Android) Google Play
Pixel(Android)
Xperia(Android)

上記のようにOSの違いによってリンク先が自動で振り分けられます。

ただし、同じキャンペーンで両方の端末を選択はできません。

どちらともに対応させたい場合は2種類のアプリリンク表示オプションを設定する必要があります。

タブレット端末専用のアプリを設定した場合は、スマートフォンでは広告が表示されない仕組みになっています。

自動検出機能で、デバイスに合わせて表示されるリンクが最適化されるため、ユーザーを適切な端末に誘導します。

メリット4:設定の自由度が高い

アプリリンク表示オプションは以下の3つの単位で設定でき、効率的に運用できます。

  • アカウント
  • キャンペーン
  • 広告グループ

1つのアプリだけを宣伝したい場合、アカウント単位で設定すればすべての広告にアプリリンク表示オプションを表示できます。

一部のリスティング広告でアプリを宣伝したい場合、キャンペーンや広告グループ単位での設定が可能です。

メリット5:クリック数のレポートを確認できる

アプリリンク表示オプションではクリック数のレポートが自動で作成され、以下のようなことを知ることができます。

  • 広告見出しとアプリリンク表示オプションのクリック数の違い
  • キャンペーンや広告グループごとのクリック数やアプリリンク表示オプションの掲載結果

レポートを確認・分析することで、広告文変更によるパフォーマンスの検証や広告戦略の策定に活用できるでしょう。

このセクションのポイント

  • アプリリンク表示オプションを活用することで、スマートフォンユーザーに高い訴求効果が期待出来ます。 今ではほとんどのユーザーがスマートフォンを使用しているため、モバイルを意識した広告設定は非常に重要な施策となります。

アプリリンク表示オプションの2つのデメリット

アプリリンク表示オプションには2つのデメリットがあります。

  • アプリだけを宣伝したい場合は向いていない
  • 二重課金が発生するおそれがある

アプリリンク表示オプションの運用に失敗しないためにも、デメリットも理解しておきましょう。

デメリット1:アプリだけを宣伝したい場合は向いていない

アプリリンク表示オプションはアプリのダウンロードに活用できますが、アプリのみの宣伝には向いていません。

リスティング広告はあくまでもランディングページへ誘導するための広告です。

アプリだけを宣伝したい場合はアプリキャンペーンを利用しましょう。

ランディングページによるコンバージョン増加が目的かつアプリのダウンロードも増加させたい場合に、アプリリンク表示オプションを活用しましょう。

デメリット2:二重課金が発生するおそれがある

広告見出しとアプリの2つをユーザーにクリックされて、二重課金が発生するおそれがあります。

ユーザー1人当たりに発生する広告費が増えるため、CPAやROASの数値が悪化するかもしれません。

ただし、ランディングページとアプリを訴求することで、アプリに利用意向のあるユーザーを取りこぼす可能性が少なくなります。

アプリリンク表示オプションを活用するのであれば、アプリの宣伝効果を充分検討してからにしましょう。

このセクションのポイント

  • アプリのみの宣伝が目的の場合は、Google 広告の「アプリキャンペーン」のほうが適しているでしょう。アプリの宣伝に特化していて、Google 広告だけでなく、YouTubeなど複数のサイトでも扱えるため利点が大きいです。リスティング広告の出稿と併行してアプリの宣伝をしたいのか、アプリのみの宣伝をしたいのか広告出稿の目的に沿って使い分けましょう。

アプリリンク表示オプションの設定方法

アプリリンク表示オプションの設定方法を紹介します。

画像を用いてわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

設定する際に必要なもの

設定する前に以下の3つのものを用意しましょう。

  • Google PlayかApple App Storeでリリースしているアプリ
  • アプリのパッケージ名(Google Playの場合)
  • アプリのアプリ ID(Apple App Storeの場合)
  • アプリストアにあるアプリの詳細ページやダウンロードページのURL

設定手順

  1. 左のメニューから「広告と広告表示オプション」のプルダウンを展開し、「広告表示オプション」をクリックします。


  2. 青い+ボタンをクリックして「アプリリンク表示オプション」をクリックしましょう。


  3. アプリリンク表示オプションの設定画面が表示されるので、以下の項目を入力します。
    ・追加先:「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」から選択
    ・アプリのプラットフォーム「Android」「iOS」から選択
    ・アプリやパッケージ名、公開した企業や人名を入力し、宣伝したいアプリを検索して選びます。
    ・リンクテキストに半角25文字(全角12文字)以内で入力しましょう。


  4. 「保存」をクリックして設定が完了します。

参考:アプリリンク表示オプションを使用する|Google 広告

このセクションのポイント

  • アプリのプラットフォームを選択する場合、AndroidかiOSのどちらかを選択します。仮に、どちらともに対応させたい場合は2種類のアプリリンク表示オプションを設定する必要があります。

アプリのダウンロード数を伸ばす4つのポイント

ダウンロード数を伸ばすために、アプリリンク表示オプションだけでなく以下の4つのことも実施してみましょう。

  • 他の広告表示オプションとあわせて運用する
  • アプリキャンペーンもあわせて活用する
  • ランディングページでもアプリを宣伝する
  • アプリストアを最適化する

ポイント1:他の広告表示オプションとあわせて運用する

広告の画面占有率が上がることでユーザーの目に留まりやすくなるため、他の広告表示オプションも活用しましょう。

リスティング広告に情報を追加できるので、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。

アプリリンク表示オプション以外にも、以下のような広告表示オプションがあるのでぜひ活用してみましょう。

広告表示オプションの種類概要
サイトリンク表示オプション特定のページに誘導するテキストリンクを追加できる
コールアウト表示オプション簡単なキャッチフレーズを表示できる
構造化スニペット表示オプションヘッダーの種類に合わせて商品やサービスの詳細を掲載できる
価格表示オプション商品やサービスの価格を表示できる
住所表示オプションお店や自社の住所を表示できる
アフィリエイト住所表示オプション自社商品を扱っている小売りチェーン店を紹介できる
電話番号表示オプションお問い合わせ先の電話番号を表示できる
リードフォーム表示オプション広告からお問い合わせや資料請求、会員東特を直接できる

参考:広告表示オプションを選択する|Google 広告

ポイント2:アプリキャンペーンもあわせて活用する

アプリのダウンロード数を増加させたい場合はリスティング広告だけでなく、アプリキャンペーンも活用しましょう。

アプリキャンペーンは画像や動画形式で広告を配信できるため、リスティング広告よりクリエイティブの幅が広くなります。

あらゆるWebメディアに掲載され、Googleにより自動で機械学習して最適化されるため調整の手間がかからずに、予算内でインストール数が最大化されます。

ユーザー属性や地域を細かく絞れるので、アプリのターゲット層に照準を合わせて広告を配信できます。

ポイント3:ランディングページでもアプリを宣伝する

広告見出しをクリックしたユーザー向けに、ランディングページでもアプリの宣伝をしましょう。

ランディングページはアプリリンク表示オプションよりも多くの情報を伝えられるため、ユーザーに強く訴求できます。

アプリをダウンロードするメリットや商品・サービスとの関連性などを記載して、ユーザーが興味を持てるよう促しましょう。

CTAを設置して、アプリストアのダウンロードページに遷移できるようにランディングページを設計してください。

ポイント4:アプリストアを最適化する

アプリストアの詳細ページやダウンロードページを改善することは非常に重要です。

アプリキャンペーンやアプリリンク表示オプションを使ってアプリの詳細ページにユーザーを集客する場合、クリック(=詳細ページへの誘導)にお金がかかります。

そのため、詳細ページのコンバージョンレートを改善することは、インストール数を増やすだけでなくCPI(広告費÷インストール数)などの費用対効果改善にも寄与するからです。

ユーザーがアプリに興味を持つためにも、以下の点を見直すことをおすすめします。

  • アプリのサブタイトル
  • アプリの紹介文
  • アプリの画像・動画

短い時間でユーザーにアプリの特徴が伝わるよう、アプリストアの内容を充実させましょう。

このセクションのポイント

  • スマートフォンによるアプリのダウンロード数は年々増加しています。ユーザー数の増加にともなって、アプリ導入を検討する企業も増えてきてます。ただし、アプリをリリースしたからといって何も打ち手を施さなければダウンロード数は増えません。さまざまな施策を実行して、得られたデータや気付きを参考にしつつ、 PDCA を回していきましょう。

まとめ

最後にこの記事で重要な点についてまとめます。

  • アプリリンク表示オプションはリスティング広告に自社アプリのアプリストアのリンクを表示できる
  • ランディングページと一緒にアプリを訴求したいときに活用できる
  • Googleplayの場合は広告文を自由に作成でき、ユーザーにアプリのダウンロードを促進できる
  • アプリのみを宣伝したい場合はアプリキャンペーンが向いている
  • 他の広告表示オプションも併用することで広告の視認性が高まる
  • ランディングページやアプリストアを見直すこともアプリのダウンロード数増加につながる

アプリリンク表示オプションや他の広告表示オプションを活用して、リスティング広告の効果を高めてみましょう。

美根 龍一

DataSpoon代表/アカウントプランナー

2012年Web専門広告代理店への入社を機にインターネット広告の世界へ。

2020年に株式会社DataSpoonを創業し、大手インターネット広告代理店での広告運用コンサルティング経験と事業会社でのインハウス広告運用の経験を基に、お客様のビジネス拡大を最終ゴールとしたWebプロモーション支援を展開中。

インターネット広告を中心にWebマーケティングについてのお役立ち情報をお届けします。

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